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桜田温泉の湯
~源泉脈から湯舟まで直結したまま冷却、温泉の鮮度まで考える~
「温泉は劣化する」冷ます方法を試し、入り比べてたどり着いた鮮度への思い

泉温72℃以上ある源泉を、湧きたて、新鮮なままの状態でたっぷりと使えるように自ら考案して創作した冷却装置です。
 全長およそ2kmほどにもなろうかという長さの管を、炎天下の中自力でらせん状に巻き上げました。
   「空気に触れさせない」「水を加えない」「圧力を抜かない」
 温泉が劣化していく3つの要素を取り除き、地中から湧きたての状態で存分に湯舟へと注いでおります。
 「お湯のやわらかさ、まろやかさが格段に変わった」
 給湯の方法を変えた当初は、家族みんなであまりの違いに驚いたほどの変貌ぶりでした。
「桜田温泉・泉質の特徴」   元・神奈川県温泉地学研究所所長  理学博士   平野富雄
 桜田温泉山芳園の源泉の特徴は、泉質よし・泉温よし・湧出量よしの「三方(さんぽう)好し」。この三つを温泉の三要素というが、その総てが申し分ない源泉は非常に稀である。
 泉質は、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉(旧泉質名:含石膏-芒硝泉)。pH8.6、低張性、アルカリ性、高温泉、成分総量:1.819g/kg、泉温74.3℃、湧出量:552L/分、さらに掘削深度1000mの井孔の自噴密閉圧は6kg/cm2で、深層から湧出する温泉は地表で高さ60mまで噴き上がるのである。この温泉湧出の特性を上手に使って実現したのが、主人命名の「源泉脈かけ流し」である。深度1000mの井孔から自噴する74.3℃の温泉が通るパイプに、自らの温泉を噴霧して、その蒸発潜熱により適温まで温度を下げて浴槽に注ぐ。まさに「加水しない、空気に触れない、圧力も抜かない」地下深部の温泉脈から湧出する源泉そのものである。これが浴用や飲用、さらには温泉スタンドでも利用されている。それに伊豆の火山地域の深層温泉に区分できる山芳園の源泉は、地表の人工的汚染とは無縁で、有機物を殆ど含まない。溶存する成分は変質しにくいのも特徴の一つである。

「桜田温泉源泉の適応症」   温泉療法医 産婦人科学会認定医     岸田和彦
 桜田温泉は、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉で、主成分の硫酸ナトリウムは、常温では10水塩・芒硝(芒硝1分子が水10分子を抱える)として知られ、正倉院薬物の世界(鳥越泰義著)に記述される古くから知られた成分であり、多くの入浴剤(無水塩・硫酸ナトリウム)に使用されている。
 硫酸塩温泉の浴用における適応症は、切り傷、やけど、動脈硬化症、慢性皮膚病が挙げられる。飲用すると、通痢作用、胃液や胆汁の分泌を促進し、常習便秘、胃アトニー、胆嚢炎、胆石症に効果があり、さらに豊富なナトリウム・カルシウムイオンによる鎮静、抗アレルギー、消炎作用により、胃腸炎、潰瘍性疾患、通風、糖尿病、肥満症、肌荒れに効果があると考えられている。
 さらに、塩化物泉や硫黄泉などのような癖が無いため、飲みやすく、むくみや高血圧などの副作用も非常に少ないことも特記すべき点である。
 古い温泉場などでは、浴槽の湯口にコップが置かれていたりするが、現在の衛生面を考慮した法律では禁止されている。その観点からも山芳園の飲泉許可を受けた飲泉所で体験していただきたい。
 上記適応症はあくまで目安であり、温泉療法については、温泉療法医の指導を受けるのが望ましい。

<桜田温泉について>
              温泉名:桜田温泉(さくらだおんせん)
              泉質名:ナトリウム-カルシウム硫酸塩泉(旧泉質名:含石膏-芒硝泉)
              温泉温度:72℃ 湧出量:530リットル/分 pH/8.5
              給湯方法について:加水なし、減温あり(源泉より直結させた独自の装置にて)
              適応症:下に添付した表をご覧ください。
              禁忌症:下に添付した表をご覧ください。
               ※泉温、湧出量等は、調査時期により若干異なります。

桜田温泉の分析表(平成21年)

桜田温泉の分析表(平成21年)

桜田温泉 源泉“脈”掛け流しまで~三十年の歩み~
<1980年(昭和55年)温泉旅館を始めた頃「温泉」=「温かい湧き水」くらいの認識しかなかった>
お風呂の湯加減を維持するにも、冷める分だけ「加温する」か「熱い湯を注ぐ」さえすれば、お風呂につかるための温度を概ね維持できる。
あとは好みで「ぬるい温度で長く入る」「熱い温度へさっと入る」を選んでもらえれば良いと思っていました。

開業当時は、【泉温:60℃】【湯量:毎分30リットル】しか自噴しない温泉だったので、給湯するにも、朝に浴槽の栓を抜いてから、
檜風呂の清掃と乾燥をしている間にタンクへ温泉を貯めて入換え用の温泉を補っていました。

<増掘するか、ポンプで汲み上げるかの決断>
昭和の終わり頃、増築を考えるも湯量が足らずポンプを使って汲み上げるか、増掘して別な泉脈を当てるかの選択を迫られた。
結果として、新しい泉脈に当たればポンプは必要ないし、駄目でもポンプを入れれば良いだろう。という非常にポジティブな思考で増掘を決断しました。

増掘作業がはじまり、当初想定していた深度になっても脈に当たらず、青ざめながらポンプの準備をするのかと半ば諦めかけていた時でした。
岩盤の削りカスであるスライムが濃くなり、そして黄鉄鉱が混ざるようになり、日に日に温度は上がり、湯量も増えてくれました。
様子としては、まさに生卵が温泉卵になり、そしてゆで卵にまでなってしまったのです。
この時は、もう言葉にならないくらいの喜びと感激、今までの緊張が一気に解きほぐされた安心感でいっぱいでした。

気づけば、【泉温:約75℃】【湯量:毎分700リットル以上】という、とんでもない源泉を手に入れてしまったのです。


<温泉という地下資源との付き合い方と温泉を利用するための浴槽造り>
開業前からの源泉の湧出量の変化などから、このあたりの掘削自噴泉は、バルブを開放しておくと10年で約半分になってしまう傾向が見られたので、
岩盤の削りカスがあらかた出てしまった後は、バルブを絞り必要以上は出さないよう管理しています。

このように、使い切れないほどの湯量が確保できた後に、露天風呂、家族風呂、室岩風呂を作ったので、
利用許可の許可量を増やすためにも、浴槽は「広く」「深く」贅沢に造りました。
特に露天風呂は、開業間もない頃の台風が多かった年、お客様のお子さんたちが海へも川へも遊びに行くことが出来なかった時、
檜風呂をぬるめにして遊ばせてやったことを思い、素っ裸で泳ぐ気持ち良さと、子供がのびのびできることを考えて造りました。
(泳げるほど大きな露天風呂が平成2年完成)


<温泉の特性と給湯方式への気づき>
昔、檜風呂だけの頃の話ですが、「入れ換え直後のお湯と、翌朝のお湯が別物のようだ。」と、
お客様から言われたことがあり、その時は、単純に檜が温泉をやわらかくするのかと思っていたことがありました。
それからだいぶ経った頃、巷で「源泉掛け流し」という言葉が使われはじめ、そしてレジオネラの問題が起こった時、
静岡県でも源泉掛け流し(放流式)について条例化されることになり、桜田温泉でも対応しなくてはなりませんでした。
いろいろと試している際にふと思いつき、【加水した風呂】と【源泉のみの風呂】が実際にどう違うのか比べてみたところ、
心地よさ、肌触りなど、その違いに「こんなにも違うのか」と唖然としました。

昔、入れ換えの時だけは加水していたため、入れ換え直後は源泉100%ではありませんでした。
しかし、その後注ぐのは温泉のみであるため、翌朝には浴槽内がほぼ温泉のみという状態だったのでしょう。
これが、昔お客様から言われた言葉の答えだったのでしょう。

桜田温泉の湯は源泉100%がそれほどに気持ちよくて、加水してしまうと分析表とは違う風呂になってしまう。
そういうことだったのでしょう。

それとは別に、源泉湯宿を守る会の立ち上げ準備に参加していたため、
「源泉の個性を大切に、尚且つ衛生管理と両立することの大切さ」を勉強しているなかで、
これからの桜田温泉の特性を最大限に活かせる方法を考え、たどり着いたのが
源泉脈と浴槽を直結させた源泉冷却給湯装置である源泉脈掛け流しです


<本物の源泉掛け流しの実現>
温泉の給湯契約には「毎分○リットル」「保障温度○℃」と決めているのが一般的であり、
「成分に関する保障」や「浴槽に対しての源泉比率の保障」などは知る限りでは見たことがありません。
桜田温泉では、この装置の完成によって、源泉の調査・検査の際に行われる採水と同じ条件で
浴槽に温泉を注ぐという、本物の源泉掛け流しが実現しました。
(平成16年、源泉脈掛け流しの実現)

現在、桜田温泉の浴槽内は、源泉比率100%、一切の加水なし、毎分200リットル(通常時)ほどを目安に管理しています。


<お風呂の衛生管理>
あるとき思いつきから、休館日には温泉を源泉の温度で注ぎ、翌日まで自然に冷ます方法をとってみました。
そうすると浴槽内の温度が70℃近くなるため塩素殺菌の必要がなくなり、さらにヌメリも付き難くなりました。
それ以来、休館日のたび源泉による熱湯消毒をし、細菌対策などを塩素なしで行っております。
排水溝や床など、塩素系の洗剤にて定期的に清掃しているため、塩素系の臭いがする場合があります。


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